ケーススタディ | Delivery Hero
ユーザーIDが使えない広告環境で、Delivery Heroが獲得したインクリメンタリティインサイト
Delivery Heroは、世界をリードするローカルデリバリープラットフォームです。アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東、北アフリカを含む約50か国でサービスを展開しています。2011年にフードデリバリーサービスとしてスタートし、現在では4大陸にわたり自社のデリバリープラットフォームを運営しています。
RemergeとDelivery Heroのパートナーシップは9年以上にわたり、複数の地域でモバイルマーケティング施策を共同で推進してきました。2021年初頭からは、ユーザーIDが使えない広告環境に向けた準備をともに進めるかたちで、関係をさらに進化させました。


ユーザーIDなしトラフィックにおけるインクリメンタルインパクト (増分効果)の計測
課題
モバイルプライバシーに関する新たな規制が導入されたことで、アプリマーケターは自社の広告による本当の価値を判定する新たな方法を模索するようになりました。Remergeは市場の中でもいち早く、IDなしトラフィックにおけるユーザー獲得(UA)用のインクリメンタリティプロダクトへの投資と開発を進め、2021年2月にDelivery Heroがその初の導入クライアントとなりました。
このテストは、Delivery Heroのローカルブランドのひとつであり、サウジアラビアで最も人気のあるデリバリーアプリ「Hungerstation」向けに始動しました。目的は以下の通りです:
- 新規ユーザー獲得に最適なセットアップを見つけること
- 新規と既存ユーザーの区別が難しい成熟市場でのIDなしトラフィックでも成果を出すためのインサイトを得ること
戦略
テストの第一フェーズでは、IDが取得できるトラフィックを対象に、バナー広告、インタースティシャル広告、動画広告を使って複数のユーザー獲得(UA)広告配信を実施しました。これらはそれぞれ8時間の実験として実施し、Hungerstationのアプリが最もインストールや注文、初回購入を集めやすい夕方のピーク時間帯に合わせて配信しました。

« この取り組みを一緒に始めた理由は、これまでに築いてきた信頼と透明性にあります。Remergeのプロダクトとチームの実力を、私たちは深く信頼しています。 »
ヴィンチェンツォ・セリッキオ (Vincenzo Serricchio)
結果
Remergeのデータサイエンスチームが分析した結果をもとに、次のステップとしてIDなしトラフィックでのテストを実施しました。このフェーズでは、以下の成果が得られました:
- 競争力のあるCPI(インストール単価)を早期に達成
- 今後最適化すべき広告配信要素を特定
- 広告によって得られた増分価値をHungerstationへ提供
このアプローチにより、IDなしでも成果を可視化し、今後の成長につながる貴重な知見を獲得することができました。

Remerge Real Talk Ep.1
「IDなしの環境下におけるインクリメンタリティ測定のインサイト」
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