ケーススタディ | Socialpoint
Socialpointがインクリメンタリティ分析でUA計測を次のステージへ
Socialpointは、スペインのバルセロナに拠点を置く、評価の高いモバイルゲーム開発・パブリッシャーです。2008年に設立され、iOS、Android、Amazon、Microsoft向けの無料プレイ型モバイル&ソーシャルゲームを専門としています。代表作には『Monster Legends』『Dragon City』『Word Life』などがあります。
アプリマーケティング業界全体が「プライバシーファースト」な方向へとシフトする中で、従来のユーザー獲得(UA)手法から脱却し、新たな計測アプローチを模索する動きが加速しています。Socialpointもそのひとつであり、Remergeと連携して、人気タイトル『Dragon City』におけるインクリメンタルインパクト (増分効果) のテストを実施しました。


インクリメンタルアップリフトの可視化に向けて
課題
Remergeでは、IDが利用できないユーザーを対象としたアプリマーケティングキャンペーンの効果を可視化するために、Causal Impact分析手法を用いています。この手法では、広告配信によって発生した「純増」の成果を明らかにし、iCPI(増分獲得単価)、iCPA(増分アクション単価)、および全体のインクリメンタルアップリフトを計測します。具体的には、広告に接触させるトリートメントグループと、広告に接触させないコントロールグループに分けて検証を行います。
Socialpointは、こうしたインクリメンタリティ測定のアーリーアダプターのひとつです。チームは、今後のマーケティング戦略を最適化するためのインサイトを得ることを目的に、このソリューションの導入を決定しました。対象となったのは、2021年に1,500万ダウンロードを記録した大ヒット作『Dragon City』です。
戦略
8週間にわたり、Socialpointとともに合計14のテストを実施しました。トリートメントとコントロールそれぞれのグループをデバイスモデル別に分けることで、時間とともに変化しにくい安定した比較グループを構築することができました。また、複数のクリエイティブを用いてテストを行い、最もパフォーマンスの高い広告アセットを特定しました。その結果、動画広告は静止画やネイティブ広告と比較してCTRおよびコンバージョン率の両面で優れていることが明らかになりました。

« すべての計測方法が使えなくなった場合にも備え、私たちはUAチームが100%インクリメンタリティに基づいた測定を行えるようなツール開発に注力しています。 »
アレクサンドル・ノワロ=コソン (Alexandre Noirot-Cosson), Head of Marketing
iCPIとiCPAの目標達成
結果
今回の取り組みでは、Socialpointがこれまでに記録した中で最も低いiCPIおよびiCPAを達成することができました。短期間のテストにもかかわらず、同社が掲げていた目標に沿った競争力のある成果を上げることができました。
特に印象的だったのは、RemergeとSocialpoint両チームのデータサイエンスチームによる連携です。プロジェクトの成功において重要な役割を果たしただけでなく、計測手法の妥当性を検証し、知見を共有し、信頼関係を築くうえでも非常に意義のある取り組みとなりました。

Remerge Real Talk Ep.3
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