すべての結果
ブログ
インサイト

セグメンテーションを成功に導く5つのポイント

Text Link
ブログ
インサイト

セグメンテーションを成功に導く5つのポイント

モバイルマーケティングを成功させるためには、データの活用が欠かせないということは、何度も耳にしたことがあるでしょう。しかし、成功させるためにはどうすればいいのでしょうか?

データを活用することで、リターゲティングを含む様々なキャンペーンが可能になります。Adjustの調査結果によると、新規ユーザー獲得と比較して、リターゲティングキャンペーンの対象となったユーザーは、最初の30日間で37%も多く収益を生み出しています。 しかし、ノイズをコンバージョンに変えるには、すでに持っているデータを活用する必要があります。そこで、本ブログでは、セグメンテーションを介したその方法をご紹介します。

セグメンテーションは通常、ユーザー行動とユーザー属性の2つに分けられます。最近行われたインタビューで、ロンドンに拠点を置くP2P (peer-to-peer) ショッピングアプリDepopのHead of Digital MarketingであるYoann Pavy氏は、コミュニティマーケットプレイスが、行動アプローチの応用である興味関心または購買行動に基づいてユーザーをトライブ毎にセグメント化する方法を説明しました。属性アプローチでは、デバイス、ブラウザ、OSなど、モバイルマーケティングに特化した識別子を使用することになります。

それでは、セグメンテーションを始める時や、リターゲティングキャンペーンでセグメンテーション分析を導入する時に欠かせない5つのポイントを紹介していきましょう。

アプリをガイドとして活用する

では、市場セグメントとターゲットの特定はどのように始めればよいのでしょうか。リターゲティングの計画を立てる際には、価値の高い、あるいはエンゲージメントの高い行動を促すことから始めましょう。「アプリでユーザーに最初にやってほしい5つのことは何だろう?」と自らに問いかけてみてください。その答えは、セグメンテーション戦略の最適なブループリントを提供してくれるでしょう。

しかし、一旦ブループリントを作成したら、実際にリターゲティングを行うのに適切なタイミングを把握するにはどうすればよいのでしょうか。そんな時に役立つのが、App内イベントトラッキングです。

「イベント」とは、インストールを起点に、商品ページの閲覧から登録完了まで、アプリ内で行われるトラッキングしたいあらゆるアクションのことです。 モバイル計測パートナー (MMP) を利用すれば、ユーザーの行動を把握し、ユーザーを目標に導けたかどうかを検証することができます。ユーザーの行動に関するデータは、インストール後のユーザーの行動や離脱のタイミングについて有益なインサイトを提供してくれます。

このデータは、ダイナミックプロダクト広告 (DPA) の要件となります。DPAは、ターゲット層に関連するクリエイティブをユーザーに提供し、アプリのどこにユーザーを誘導したいかを正確にディープリンクできるようにします。

セグメンテーションのための戦略ゲーム

セグメントを作成する際には、いくつかの重要なコンセプトを念頭に置く必要があります。これらの市場セグメンテーションの例を、自社のアプリと関連付けて考え、ペイドメディアとオウンドメディアのどちらのアプローチが理にかなっているのかを考えてみましょう。

  • 非アクティブユーザー:すでにインストールされているアプリをユーザーに思い起こさせることが重要で、このセグメンテーションの目的は、エンゲージメントとリテンションを高めることです。
  • アップセル:ユーザーには、新しいアプリやアップデートだけでなく、(可能であれば)メンバーシップアップグレードのメリットなども表示されます。
  • ヘビーショッパー(お得意様):何度もコンバージョンにつなげたり、消費意欲の高いユーザーが興味を持ちそうな新商品をアピールしたりすることができます。
  • コンバージョン:ユーザーのカートが満杯であっても、登録イベントが完了していなくても、リターゲティングには、ユーザーをアプリに呼び戻し、コンバージョンポテンシャルを高める力があります。

しかし、戦略は必ずしも一般的なものであるべきではありません。特に、あなたがビジネスを展開している業種について考えてみてください。ビーチ用品に特化したライフスタイルブランドのマーケティングを行う場合、ユーザーは自分の住んでいる地域の天候に関する最新情報の購読(サブスクリプション)に興味を持つかもしれません。会員登録後や商品表示ページの閲覧後に、この機能を通知することで、アプリへのエンゲージメントを高めることができるかもしれません。

デザイナーズソックスやシューズを販売するアプリは、特定のブランドのアイテムを購入したユーザーのオーディエンスグループを作ることができます。このリストをターゲットにして、カタログからそのブランドの他の商品をチェックするよう促す広告を有料で配信することで、一度離脱したユーザーを再び呼び戻すことができます。

タイミングがすべて

これまで見てきたように、セグメントは、ユーザーがアプリを使う際に行う最初のステップが何かを教えてくれますが、ユーザージャーニーの残りの部分についてはどうでしょうか?アプリやマーケティング戦略のあらゆる局面でセグメンテーションを活用するには、どうすればよいのでしょうか。

ファネル分析は、ペインポイント(いわゆる弱点)を特定するのに優れた方法で、同時にリターゲティングのチャンスも与えてくれます。ファネルのマーカーに対応するApp内イベントトラッキングを設定した場合、次のステップを完了するためにユーザーに戻るよう促すコマンドを追加することも検討してください。ユーザーのファネル内の位置に基づいて高度にターゲティングされたオーディエンスグループを作成することで、離脱率やモバイルアプリリターゲティングがコンバージョン率に与える影響を容易に分析することができます。

そして、ドロップオフや離脱率の高さなどのイベントを特定し、最適化することができるのです。

その実例として、無料の仮想フリーマーケットを運営するWallapop社が、セグメンテーションを利用してユーザーを細分化し、それぞれに適した戦術をとっていることを紹介します。未登録ユーザー、ローアクティブユーザー、休眠ユーザー(その他多数)のセグメントを作成することで、わずか8週間でCPXのコストが大幅に削減されました。

お金の流れを追う

ユーザージャーニーによってメッセージのタイミングが変わるだけでなく、ファネルのどこにいるのかによって、どのようにリターゲティングを行うべきかが変わってきます。例えば、ファネルの上部では、より一般的なマーケティングアプローチが最適かもしれませんが、ユーザーのライフサイクルが進み、ファネルの下の方に行くにつれて、より精度の高いアプローチが必要です。コンバージョンに近づくにつれ、よりターゲットを絞ったアプローチが功を奏します。

カスタマー分析のフレームワークとして最も試されているのが、RFM分析(Recency、Frequency、Monetary)です。RFM分析は、Jan Roelf BultとTom Wansbeekが1995年のMarketing Science誌で初めて発表した、行動セグメンテーションマーケティングの一例です。RFM分析におけるRecency(リーセンシー)は、ユーザーが最後にブランドと接触してからの時間や期間をモニタリングするもので、ユーザーが最後に行動したのはいつか、最後に購入を行ったのはいつなのかといった点に着目します。

Frequency(フリークエンシー、あるいは頻度)とは、ユーザーが自社のアプリとどの程度の頻度でやりとりしているかを調べるものです。毎日アプリを使用するユーザーなのでしょうか?ここでは、アプリを1、2回しか起動しないユーザーとロイヤルユーザーを区別することが重要です。

最後に、ユーザー行動における購入金額 (Monetary) の価値を考慮し、高額購入ユーザーと低額購入ユーザー、またはまだ閲覧しかしていない初回購入ユーザーを分けます。

非常に単純な例として、それぞれにおいてユーザーを3つのグループにセグメント化してみましょう。Recencyでは、直近のセッション、やや直近のセッション、非アクティブの3つ、Frequencyに関しては、頻繁に使用するユーザー、やや頻繁に使用するユーザー、あまり使用しないユーザーの3つ、Monetaryにおいては、大金を使う人、中程度の人、お金を使わない人の3つなどに分けられるでしょう。ユーザーは、これら3つの特性を自由に組み合わせることができます。

ユーザーのタイプによって、アプローチ方法は異なります。セッションは最近であるものの、以前は頻繁に利用し大金を使っていたユーザーと、一度アプリを開いただけで何も買わずに離脱したユーザーとでは、ターゲットにする方法が大きく変わります。

他にも行動セグメンテーションの例はありますが、RFM分析はその手始めとしては良いのではないでしょうか。

RFM分析はセグメンテーションを作成する上で考慮するのに役立つだけでなく、いつ手を打つべきかの良い指針にもなります。ユーザーのRFMが低下し始めたら、それは施策を実行するのに絶好のタイミングです。これまで頻繁に利用していたユーザーが突然利用しなくなった場合、リターゲティングを実施することで、そのユーザーをアプリに留めておくことができます。 ユーザーとの関係を良好に保つことは、離脱率を低く保つことにつながります。

セグメントAB テスト

また、セグメンテーションを行うことで、キャンペーンやクリエイティブ、戦略のA/Bテストが可能になります。オーディエンスセグメントを作成したら、ユーザーを2つのグループに分け、それぞれのグループに対して異なるクリエイティブでリターゲティングキャンペーンを実施してみてください。この実験によって、クリエイティブが特定のユーザーの間でどのように作用するかを確認することができ、今後のキャンペーンに有益なインサイトを提供することができます。

A/Bテストを賢く使うのに適しているのは、インクリメンタリティを計測するときです。パフォーマンスマーケターは、キャンペーンの付加価値を計測したいことがよくあります。ハードサイエンスの世界では、影響を計測する理想的な方法は、ランダム化比較試験です。それと同じように、インクリメンタリティでは、数学的なアプローチで増分リフトを計測し、コントロールグループに対するマーケティングキャンペーンの真の影響を示すことができます。

まとめ - キャンペーンに工夫をこらそう

セグメンテーションの強力な利点は、戦略を扱う際にコントロールが可能なことです。それは、ユーザーを惹きつけるための、もうひとつのツールなのです。セグメンテーションのオプションを検討し、自社のアプリにどのように適用するかを考えるプロセスも、ブレインストーミングの有効な練習になります。一般的な情報から具体的な情報まで、自分の生活に当てはめて考えてみると、自然とアイデアが湧いてくるものです。

モバイルリターゲティングは、いかに創造的に活用するかによって結果が決まる強力な戦略です。セグメンテーションは、キャンペーンのパフォーマンスを向上させるだけでなく、成功の評価とイテレーションに必要なデータドリブンな指標を提供します。

キャンペーンがイベント連動型であれ、行動に基づくものであれ、検討すべき有効なオプションはたくさんあり、その中には、自社のブランドをどう見ているか、何を目標としているのかを問うものもあります。しかし、このようなハイレベルな質問こそが、私たちがマーケティングを行うようになった理由なのです。

カスタマイズされたキャンペーンを作成する際は、多くの困難を取り除くことで、マーケターはそのプロセスに悩まされることなく、より戦略に集中することができるようになるのです。

Event photos
Join our newsletter

Subscribe

* indicates required

By submitting this form, I confirm that I agree to the collection and processing of personal data by Remerge, as further described in the Privacy Policy.

You can unsubscribe at any time by clicking the link in the footer of our emails. For information about our privacy practices, please visit our website.

We use Mailchimp as our marketing platform. By clicking below to subscribe, you acknowledge that your information will be transferred to Mailchimp for processing. Learn more about Mailchimp's privacy practices.

おすすめの結果

More thoughts. More stories.

ブログ
インサイト
プッシュ通知やメールに反応しないユーザーにも届く、アプリリターゲティングの力
May 20, 2025
ブログ
インサイト
プッシュ通知やメールに反応しないユーザーにも届く、アプリリターゲティングの力
May 20, 2025
ブログ
会社
Remerge、Singular ROI Indexでトップ広告プラットフォームにランクイン
May 14, 2025
ブログ
会社
Remerge、Singular ROI Indexでトップ広告プラットフォームにランクイン
May 14, 2025
ブログ
会社
Remerge、AppsFlyer公式Premier Partnerに認定
May 13, 2025
ブログ
会社
Remerge、AppsFlyer公式Premier Partnerに認定
May 13, 2025
ブログ
インサイト
AppsFlyerレポート:Remerge、Androidのゲームアプリ向けで世界3位にランクイン
October 16, 2024
ブログ
インサイト
AppsFlyerレポート:Remerge、Androidのゲームアプリ向けで世界3位にランクイン
October 16, 2024
ブログ
インサイト
モバイルゲームプレイヤーへのリターゲティングが7日目では遅すぎる理由
September 1, 2024
ブログ
インサイト
モバイルゲームプレイヤーへのリターゲティングが7日目では遅すぎる理由
September 1, 2024
ブログ
インサイト
ディープリンクがアプリ内エンゲージメントと収益を向上させる方法
August 27, 2024
ブログ
インサイト
ディープリンクがアプリ内エンゲージメントと収益を向上させる方法
August 27, 2024
No items found.
会社
[製品]
ケーススタディ
ガイドとレポート
クライアントスポットライト
特集
ポッドキャスト
ブログ
インサイト
Retargeting lexicon
Programmatic Advertising

The automated process of buying and selling advertising space through digital platforms.

View-Through Attribution
view-through-attribution

Refer to: Attribution Methodology

Uplift Test | アップリフトテスト
uplift-test

Remergeが実施するランダム化比較試験で、1つまたは複数の広告の増分効果を測定するためのテスト。

参照:ランダム化比較試験 (RCT)

Uplift Report | アップリフトレポート
uplift-report

アップリフトテストの結果をまとめたRemergeのレポート。オーガニックやその他のマーケティングドリブンなコンバージョンに加え、発生した増収益を提示。また、広告費、グループサイズ、コンバージョン量、コンバーター、グループごとの収益などの観測値や、その他の指標も含まれている

SKAdNetwork (SKAN)
skadnetwork

Store Kit Advertising Networkの略。Appleが提供するモバイルアトリビューションをトラッキングするための計測フレームワーク。2018年に導入され、2020年のiOS 14.5アップデートで広く実装された。

Segment | セグメント
segment

位置情報、人口統計、アクティビティレベル、購入・課金額、最後に特定のアプリを開いたのはいつかなど、共通の属性に基づくユーザーのグループ。

Retention Rate | リテンションレート
retention-rate

インストールやリエンゲージメントなどのイベント後、一定期間内にアプリ内でアクティブになったユーザーの割合のこと。定着率、継続率、顧客維持率ということもある。

Retargeting | リターゲティング
retargeting

広告主が、既存のユーザーに対して、同じデバイス内の他のアプリを通じてエンゲージするために使用するマーケティングチャネルの一つ。通常、ユーザーに特定のApp内イベント(購入、ゲーム内通貨の購入、初回注文など)を完了させるよう促すことなどが目的とされる。従来のリターゲティングの方法は、AAIDやIDFAなどのユーザーIDに依存している。

Reshuffle | リシャッフル
reshuffle

リシャッフルとは、テストグループやコントロールグループに属していたユーザーをランダム化し、マークすることを指す。

インクリメンタリティ測定では、特定のアプリケーションでグループをリシャッフルすることで、あるグループには広告が表示されないのに、他のグループには常に広告が表示されるという、時間の経過によるバイアスを集計することが可能になる。

リシャッフルは、測定が長期間にわたって実施されている場合や、広告配信の設定、セグメンテーション、クリエイティブ戦略などに大幅な変更があった場合に有効な手段。

Real-Time Bidding | RTB (リアルタイム入札)
real-time-bidding-rtb

広告枠を瞬時にプログラマティックオークションで売買するプロセス。RTBでは、広告バイヤーが広告枠に入札し、落札されると即座にバイヤーの広告が表示される。広告主やDSPなどのデマンド側は、複数の配信元から広告枠を最適に購入することができる。

Randomised Controlled Trial | ランダム化比較試験 (RCT)
randomised-controlled-trial-rct

特定の集団を無作為に、できるだけ類似した2つのグループ、すなわちテストグループとコントロールグループに分ける方法。

その他の記事
Queries Per Second | QPS (1 秒あたりのクエリ数)
queries-per-second-qps

DSPが入札を決定(広告配信)するために1秒間に処理できる件数。QPSが高いほど、リーチできるオーディエンスが増えるとされる。

Publisher | パブリッシャー
publisher

アプリマーケティングにおいて、パブリッシャーとはアプリデベロッパーのことであり、アプリ内に広告を掲載することで費用を得ることができる。例えば、広告主はアプリYを通してユーザーにリーチしたいので、アプリYに広告を表示するための費用を(パブリッシャーに)支払う。

その他の記事
Public Service Announcement Ads | PSA広告 (公共広告)
public-service-announcement-ad-psa-ads

寄付や交通安全の呼びかけなどのPSA広告をコントロールグループのデバイスに表示するインクリメンタリティ測定手法。実際の広告を配信することで、コントロールグループ内で広告が表示されたはずのデバイスの情報を得ることができる。表示されていないデバイスは、ノイズを減らすために測定から除外される。

Probabilistic Attribution | 確率的アトリビューション
probabilistic-attribution
Organic Behaviour | オーガニックビヘイビア
organic-behavior

特定のマーケティング活動に直接起因しないユーザーの行動。

Multi-Touch Attribution | マルチタッチアトリビューション
multi-touch-attribution
Mobile Measurement Partner | MMP (モバイル計測パートナー)
mobile-measurement-partner-mmp

アプリマーケティングにおいて、MMPとは、アプリ内やアプリに到達するまでの行動を計測することに特化したサービスプロバイダーのことを指す。アプリデベロッパーは、アプリにMMPを組み込むことで、特定の画面での滞在時間、流入元、アプリの起動頻度などのユーザー行動やApp内イベントをトラッキングできる。

Lifetime Value | LTV (ライフタイムバリュー)
lifetime-value-ltv

アプリのインストールを起点とし、ユーザーとブランド間の取引開始から終了までの期間全体において、ユーザーがアプリデベロッパーにもたらした収益の総額を算出したもの。ユーザーのロイヤルティーが高いほど、LTVが高いとされる。「顧客生涯価値」と訳される。

Last-Click Attribution | ラストクリックアトリビューション
last-click-attribution
Key Performance Indicator (KPI)
key-performance-indicator-kpi

ある施策の目標達成の効果を評価するために用いられる主要な指標。プログラマティック広告では、各広告配信の目標や性質によって、一般的な成果指標の種類が異なる。ROAS、CPA、リテンションレートなどがある。

Intent-to-Treat (ITT)
intent-to-treat-itt

インクリメンタリティ測定手法の一つで、コントロールグループ・テストグループの全ユーザーの行動を比較する。追加コストがかからず実施しやすいが、ノイズが比較的多く、RTB環境下での正確性に欠ける。

コントロールグループ内のユーザーには完全に広告を配信しないが、テストグループ内のユーザーには、広告接触ユーザーと非接触ユーザーの両方が含まれる。

Incrementality | インクリメンタリティ
incrementality

オーガニックやその他のマーケティング活動の上に、特定の広告配信の影響を測定する方法

Incremental Revenue | 増分収益
incremental-revenue-irevenue

広告配信によって直接発生した収益の推定値。

計算式
テストグループからの収益-コントロールグループからの収益=増分収益

Incremental Return On Ad Spend (iROAS)
incremental-return-on-ad-spend-iroas

広告配信の費用対効果を算出する際に使用するKPI。増分収益と広告配信に費やした金額との関係を評価するために用いられる。通常、パーセンテージで表記される。

計算式
パーセンテージ:[増分収益 ÷ 広告費]×100 = iROAS%
比率:増分収益 ÷ 広告費 = iROAS

その他の記事
Incremental Cost Per Action | 増分CPA (iCPA)
incremental-cost-per-action-icpa

増分CVのコストを評価するために使用されるKPI。

計算式広告費 ÷ [テストグループの行動 - コントロールグループの行動] = 増分CPA

Incremental Conversions | 増分CV
incremental-conversions

広告配信によって直接引き起こされたコンバージョンの推定量。

計算式
テストグループのCV数 - コントロールグループのCV数 = 増分CV

In-App Event | App内イベント
in-app-event

ログイン、登録、チュートリアルの完了、購入・課金など、ユーザーがアプリをインストールしてからアプリ内で行った行動のこと。これらのイベントは、MMPでトラッキングが可能。

Impression | インプレッション
impression

広告を広告掲載場所に表示すること。注意点として、インプレッションは、必ずしも広告の内容が閲覧されたことを意味するわけではない。

Identifier for advertisers (IDFA)
identifier-for-advertisers-idfa

Appleが生成し、すべてのiOSデバイスに割り当てられた一意のランダムなデバイスID。広告主はこのIDにアクセスすることで、アプリ間でのユーザーの行動をトラッキングし、パーソナライズ化された広告を表示したり、広告のインタラクションを特定したりすることができる。2021年4月にATTが導入されて以降、広告主がIDFAにアクセスするにはユーザーの許諾が必須となった。

Ghost Ads
ghost-ads

コントロールグループのユーザーに、プラットフォーム上の別の広告主が掲載した広告を表示することで、クリックやインプレッションのコストを削減するテスト手法。その際、コントロールグループの行動には「Ghost Impression」のマークが付き、どのコントロールグループのユーザーが広告と接触したかという情報を得ることができる。

General Data Protection Regulation | EU一般データ保護規則 (GDPR)
general-data-protection-regulation-gdpr

EU(欧州連合)およびEEA(欧州経済地域)におけるデータ保護とプライバシーに関する法律に基づく規制で、企業や組織によるデータの保存と使用方法についてユーザーに管理権限を付与するもの。GDPRを遵守するために、プログラマティック広告に携わる企業・組織は、データの保存と使用方法についてユーザーに明確に伝える必要がある。ユーザーが企業や組織のデータ処理に同意することで、ターゲティング広告が可能になる。

Exposure Rate | 露出率
exposure-rate

アップリフトテスト中に広告配信のターゲットとしたテストグループ内のユーザー総数に対し、少なくとも1回広告が表示されたテストグループ内のユニークユーザーの割合のこと。例えば、1,000人中900人のユーザーに広告が表示された場合、露出率は90%となる。

参照:アップリフトテスト

Deterministic Attribution | 確定的アトリビューション
deterministic-attribution
Deeplink | ディープリンク
deep-link

アプリのマーケットプレイス(Google PlayやApple Store)ではなく、アプリ内の特定の場所やページにユーザーを直接誘導するためのリンク。ディープリンクは、コンバージョンポイントに到達するために必要なステップを省き、ユーザーを目的のアクション(購入完了、コインの購入、注文など)が実行できる場所に直接誘導できるため、ユーザビリティの改善やコンバージョン率の向上が期待される。リターゲティング広告配信には必要な要素。

Test Group | テストグループ
test-group

アプリマーケティングにおいて、テスト時に特定の広告が表示される可能性のあるデバイス群のことを指す。これらのデバイスでの行動は、コントロールグループのデバイスでの行動と比較される。

比較:コントロールグループ

Control Group | コントロールグループ
control-group

アプリマーケティングにおいて、テスト時に特定の広告が表示されないターゲット層内のユーザー群のことを指す。これらのユーザーの行動は、テストグループ内のユーザーの行動と比較される。

比較: テストグループ

Contextual Targeting | コンテクスチュアルターゲティング
contextual-targeting

位置情報(国、都市、郵便番号)、言語設定、モバイルOS、デバイスモデル、およびパブリッシャー情報などのコンテキスト情報のみを使用したターゲティングの一種。固有のデバイスIDのトラッキングに制限がかかったことにより、代替手法として注目されている。

California Consumer Privacy Act | カリフォルニア州消費者プライバシー法 (CCPA)
california-consumer-privacy-act-ccpa

米国カリフォルニア州の住民のプライバシー権や消費者保護を強化する法案。2020年1月1日に施行。
CCPAは、消費者に以下の権利を提供する:
- 自身のどのような個人データが収集されているかを知ること。
- 自身の個人データが販売または開示されているかどうか、そして誰に対してかを知ること。
- 個人データの販売に反対すること。
- 自身の個人データにアクセスすること。
- 事業者に対して、その個人から収集された個人データの削除を要求すること。
- プライバシー権を行使しても、サービスや価格が同等であること。

Attribution Window | アトリビューション期間
attribution-window

広告のクリックまたはインプレッションに基づいたコンバージョンを特定するために考慮される時間枠を指す。アトリビューション期間は、広告主が設定した期間。例えば、ユーザーがある広告をクリックしたがすぐにコンバージョンに至らない場合でも、決められたアトリビューション期間内にコンバージョンに至った場合は、その広告がコンバージョンに貢献したと特定することができる。

Attribution Provider | アトリビューションプロバイダー
attribution-provider-ap

ユーザーのアプリ内行動を正しいメディアソースに割り当てるために、アプリ内計測を行いデータを提供するサードパーティ。一般的にはMMP (Mobile Measurement Platform) やDMP (Data Measurement Platform) と呼ばれる。アトリビューションプロバイダーは、①ユーザーがどこから来たかを特定、②現在のセッション (アプリ内遷移) と今後のすべてのセッションにおいて、そのユーザーからのすべての行動とコンバージョンを追跡することを可能にする。

Attribution Methodology | アトリビューション手法
attribution-methodology

コンバージョンがどのクリックやインプレッションを経由して達成されたか特定するプロセスを指す。一般的なアトリビューション手法には以下のものが挙げられる:

  • クリックスルーアトリビューション (Click-Through Attribution) - ユーザーのクリック行動に基づいて、コンバージョンに至った媒体を特定する手法。
  • ビュースルーアトリビューション (View-Through Attribution) - ユーザーへ配信された広告インプレッションに基づいて、コンバージョンに至った媒体を特定する手法。
  • 確定的アトリビューション (Deterministic Attribution) - 固有のデバイスIDに基づき、特定のクリックまたはインプレッションからユーザーがコンバージョンに至った媒体を特定する手法。従来のトラッキングID可能な広告配信で有効。
  • 確率的アトリビューション (Probabilistic Attribution) - 言語、タイムゾーン、IPアドレス、OSバージョンなどの基本的なデバイスデータに基づいて、特定のクリックまたはインプレッションに由来するユーザーのコンバージョンの可能性を特定する手法。No-ID(デバイスIDを用いない)で広告配信する場合に適用。
  • ラストタッチアトリビューション (Last-Touch Attribution) - ユーザーの最後の行動(例:アプリの起動、課金など、クライアントが目標とするコンバージョン)と、それに対応する広告のクリックまたはインプレッションとの間で整合性を確立させることで、コンバージョンに達した媒体を特定する手法。広告A、広告Bの2つの広告を見たユーザーが、広告Aを通じてコンバージョンに至った場合、その広告Aを配信したDSPに、コンバージョンイベントに対して100%の貢献度が割り振られる。
  • マルチタッチアトリビューション (Multi-Touch Attribution) - コンバージョンに至るまでのすべてのタッチポイントの貢献度を決定する手法で、マルチチャネルアトリビューションとも呼ばれる。1つの広告に100%の貢献度を割り振るのではなく、マルチタッチアトリビューションでは、コンバージョンに至るまでにユーザーが接触したすべての広告チャネルで貢献度を分ける。
Attribution | アトリビューション
attribution

広告を通じてコンバージョンに至るまでにユーザーが一定期間内に接触したタッチポイントから、コンバージョンに貢献した媒体を特定する方法。

その他の記事
App Tracking Transparency (ATT)
app-tracking-transparency-att

Appleが提供するプライバシーフレームワークで、iOSデバイスに割り当てられるデバイス固有の識別子であるIDFA(Identifier for Advertiser)にアクセスする前に、ユーザーからトラッキングの諾否を得るプロセスを管理する仕組み。2021年4月にリリースされたiOS14.5より導入された。ユーザーの許諾が得られない限り、広告主は、IDのトラッキングができず、パーソナライズ化された広告配信などができなくなる。

App Monetization | アプリの収益化
app-monetization

アプリパブリッシャーが自社のアプリから収益を得るための戦略。アプリ内広告、有料メンバーシップ、プレミアム機能または広告なしの体験に対する課金などによって成立する。ゲームアプリの中には、ダウンロードやプレイ自体は無料でも、ユーザーが次のレベルに早く進むために課金する必要がある場合などがこれに当てはまる。

Android Advertising identifier (AAID)
android-advertising-identifier-aaid

Androidデバイスに割り当てられるデバイス固有の識別子で、Googleが生成していることから、Google Advertising Identifier (GAID) とも呼ばれる。広告主はAAIDを使用してアプリ間でのユーザーの行動を追跡することで、パーソナライズ化された広告を表示し、広告のインタラクションを特定することができる。

Advertisers | 広告主
advertisers

広告主とは、広告を適切なタイミングで適切なメッセージを適切なオーディエンスに配信することで、売上やリードを獲得することに注力する個人または法人を指す。

モバイル広告業界では、広告主はエンドクライアントとなり、広告を通じてアプリの収益化(プロモーションやグロース)を行う。

Causal Impact Analysis | Causal Impact分析
causal-impact-analysis

統計的因果推論の最新の手法の一つとされ、Googleが開発した、デバイスIDなしで機能する計測フレームワーク。他のキャンペーンやオーガニックCVの影響を排除し、1つ以上のCVイベントの増分アップリフトを測定するもの。IDレスでの広告配信効果を評価するために使用される。

テレビ広告の効果測定と同様に、識別可能なサブマーケット(テストグループ)で広告配信を実施し、他のサブマーケットには露出させない(コントロールグループ)ことを原則とする。

Ghost Bids
ghost-bids

Ghost Adsのコンセプトをベースとする、よりリターゲティング広告配信に適したインクリメンタリティ測定手法の一つ。ノイズを減らすために、テストグループとコントロールグループ内のユーザーのうちRTBでリーチできるユーザーを比較する。テストグループには通常通り入札が行われるが、コントロールグループには「Ghost Bids(入札対象のユーザーではあるものの最終的には入札しなかった)」で結果を比較する。

Return on Advertising Spend | ROAS (広告費用対効果)
return-on-advertising-spend-roas

広告施策によって得られた収益と、それに費やされた広告費の関係を測定するKPI。

計算式パーセンテージ:
[収益÷広告費]×100=ROAS%
割合:売上高÷広告費=ROAS

参照:iROAS

Supply-Side Platform | サプライサイドプラットフォーム (SSP)
supply-side-platform-ssp

パブリッシャーと連携し、アドネットワーク上で広告在庫を販売する企業やそのサービス。

⇄ デマンドサイドプラットフォーム (DSP)

Demand-Side Platform | デマンドサイドプラットフォーム (DSP)
demand-side-platform-dsp

広告主に代わって、アドネットワーク上の広告在庫(インベントリ)を買い付ける企業やそのサービス。DSPのプラットフォームは、広告主が希望する広告枠を特定し、そこにリアルタイム入札 (RTB) を行うように構築されている。

⇄ サプライサイドプラットフォーム (SSP)

Open RTB
open-rtb

複数のパブリッシャーの広告在庫を、DSPがリアルタイムで入札できるデジタルマーケットプレイス。

参照:RTB (リアルタイム入札)

Self Attributing Networks (SANs)
self-attributing-network

Metaグループ (Facebook, Instagramなど)、Snap、Twitterのように、サードパーティのMMPを介さずに、内部で独自にトラフィックのアトリビューションを計測する機能を持つアドネットワーク。

Variable Bidding
variable-bidding

ユーザーのアプリ内行動パターン、コンテキスト情報、時間帯、広告掲載実績に基づいて入札価格を動的に調整すること。

Dynamic Product Ad | ダイナミックプロダクト広告 (DPA)
dynamic-product-ad-dpa

ダイナミック広告とも呼ばれ、ユーザーの行動やフィードから取得した情報に基づいて動的に編成される広告のこと。例えば、ユーザーが商品Aを閲覧した場合、商品Aに関連する他の商品が自動で広告表示される仕組み。このタイプの広告は、各ユーザーに合わせた広告体験を提供することができるため、Eコマースやフードデリバリー、旅行業界などで多く利用されている。


Real-Time Audience Segmentation
real-time-audience-segmentation

リアルタイムのイベントに基づいてオーディエンスを個別のセグメントに分割することで、ターゲットを絞った広告が可能になり、ユーザーの行動パターンや好みに合わせた広告が可能になります。

User Acquisition | ユーザー獲得 (UA)
user-acquisition-ua

アプリに新規ユーザーを呼び込むために行うモバイルマーケティング施策のこと。有料UAは、モバイル広告ネットワークやソーシャルメディアチャンネルに掲載される広告を指し、オーガニックUAは、ASO (アプリストアの最適化) や広告主自身のチャンネルでのプロモーションが含まれる。

Programmatic Advertisement | プログラマティック広告
programmatic-advertising

デジタルプラットフォームを通じてリアルタイムに広告枠の売買(入札・広告表示)を行う自動化された仕組み。

ブログ
インサイト