成果につながるクリエイティブとは:ゲームアプリ向けリターゲティング広告のつくり方
6月 01, 2022

ユーザーに広告を表示させる「タイミング」や「メッセージ」が重要であるのと同様に、「どのクリエイティブを見せるか」ということも成功の鍵を握っています。広告クリエイティブは、クリック率(CTR)やリテンションに直接影響する、広告費の収益性を左右する要素のひとつです。結果として、ユーザーのLTVやアプリ収益の最大化にもつながります。
本ブログでは、なぜリターゲティングにおいて適切な広告クリエイティブが効果をもたらすのかを解説し、ゲームアプリ向けの成果を出せるクリエイティブ制作のポイントをご紹介します。
クリエイティブ戦略の基本構成
- メッセージのバリエーションを増やし、広告疲れを回避
- 静止画、ネイティブ、動画、ダイナミック広告、プレイアブルなど、使用可能なフォーマットの選定
- ユーザーごとに最適化された、関連性の高い広告づくり
効果的なゲーム広告とは、「なぜこのゲームにもう一度戻るべきなのか?」という問いに対する答えを提示するものです。ユーザーがゲーム内で次に何をすべきかを明確に伝える役割を果たすため、成果を上げるリターゲティング施策では、各セグメントの関心や行動に即したメッセージ設計と、訴求力のあるクリエイティブの掛け合わせが鍵となります。
まずはユーザーセグメントを定義し、リターゲティング広告配信の目的とKPIを明確にすることから始めましょう。その上で、どのようなメッセージを届けるべきか、どのトリガーイベントを基に配信を設計するかを整理し、各広告配信に合わせた広告クリエイティブの制作へと進みます。
アプリ内のユーザージャーニーに合わせた広告設計

モバイルゲームにおいては、リターゲティング広告はユーザージャーニーの各ステージで異なる役割を果たします。段階ごとに異なるアプローチが求められるため、それぞれに適した広告クリエイティブを用意しましょう。
以下に、ステージ別の活用例を挙げます:
- ゲームをインストールしたばかりで、最初の目標をまだ達成していないユーザーに向けて、次のアクションを促すリマインド広告
- はじめてのプレイをスムーズに促す、数ステップで遊び方を説明するチュートリアル広告
- 新しいステージやストーリーの更新を伝える、既存ユーザー向けのリテンション強化広告
- 新機能やスキンの追加を紹介し、呼び戻しを促すアップデート告知
- 限定キャンペーンや報酬といった「今すぐプレイしたくなる」訴求を用いた、緊急性・好奇心を喚起する広告
- ゲームへの愛着やロイヤリティを育む、ユーザーへの感謝やエモーショナルなメッセージ
- 他ユーザーのプレイ状況(例:○○人がこのステージをプレイ中)を提示し、「自分も参加しなければ」というFOMO(fear of missing out = 取り残される不安)を刺激するソーシャルプルーフの活用
成果を出す広告クリエイティブのレシピ
最も効果的な広告クリエイティブは、ユーザーの注意を即座に引きつけ、プレイ意欲をかき立てるものです。印象的なビジュアルと明快なメッセージが組み合わさることで、強い訴求力が生まれます。では、常に期待通りの成果を出すにはどうすれば良いのでしょうか?
- UA広告(ユーザー獲得)クリエイティブの使い回しはNG。リターゲティングとUAでは目的も訴求も異なります。キャンペーンの目標に合わせて、メッセージやビジュアルを最適化しましょう。
- オーディエンスに合わせたクリエイティブ選定。ゲームジャンルやユーザーセグメントごとにプレイスタイルは異なります。ターゲットの特性を踏まえた訴求内容に調整を。
- ユーザーの意図や行動フェーズとクリエイティブを一致させると。ファネル内のユーザーの位置に合わせたアプローチで、次のアクションへの導線を設計しましょう。
- ゲームの魅力を体験できるような広告設計。実際のゲームプレイを想起させる表現や、プレイアブル広告などのインタラクティブ要素を活用。
- パーソナライズの活用。CTA(行動喚起)、コピー、色やデザイン、画像、ゲーム要素などを組み合わせ、1人ひとりに最適化されたダイナミック広告を展開可能に。
- 継続的なテストと改善。A/Bテストを通じて、成果が出る要素を見極め、クリエイティブ戦略を継続的に改善。配信頻度やフォーマットのテストも定期的に実施。
リターゲティング戦略における広告クリエイティブの重要性
競争が激化するゲーム市場において、魅力的な広告クリエイティブの開発は、成果向上に欠かせない投資です。さまざまな切り口を試し、複数フォーマットを活用する柔軟性が求められます。迷ったときは、信頼できるリターゲティングパートナーに相談し、さらなるパフォーマンス向上につなげていきましょう。