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今こそIDなしのトラフィックで価値のあるオーディエンスを獲得する時

Remerge (リマージ) では、AppleのApp Tracking Transparency (ATT) フレームワーク、つまりiOSユーザーがIDFA (iOS端末の広告識別子) を広告主と共有するか否かを選択できるポリシーの導入に伴い、プログラマティック広告枠の現状を常に把握するために、IDあり・IDなしトラフィックダッシュボードを4月に公開しました。

IDあり・IDなしのトラフィック開発がアプリエコシステム全体に与える影響について、アプリマーケティング業界が正確かつ最新の情報を必要としていることを受け、当社はプライバシー優先の環境にシフトする市場の動向を把握するため、データドリブンアプローチを採用しました。モバイルマーケターの皆様をサポートするため、ビッドリクエスト (Bid Request)、CPMの変化、iOSバージョンの使用状況、SKAdnetwork対応トラフィックに関するデータを、このダッシュボードを介して無料で提供しています。

ユーザーやアプリ開発者が徐々にOSや統合機能を更新していくため、ATTの実際の影響がわかるまでにはしばらく時間がかかるでしょう。しかし、Remergeが既に収集したデータに基づくと、プログラマティック広告活動を計画する際に役立つ予測と知見が既にいくつか見え始めています。

本ブログでは、当社のCEOのPan Katsukisによる、最新のグローバルトレンドに関する考えと、アプリマーケターの皆様へのアドバイスをご紹介いたします。

ATTの余波を振り返る

iOS 14.5がリリースされた当初のATT採用率は比較的低いものでした。世界的に見ても、4月26日からその割合が着実に増加していることはわかりましたが、採用率が本格的に上昇したのは、iOS 14.6のリリース以降でした。6月の最初の2週間後のデータを見ると、当社のダッシュボードでは、36%のユーザーがiOS 14.5以降をデバイスにインストールしていることがわかります。

利用可能なIDインベントリの量も減少し始めており、6月13日のビッドリクエストは前の週と比較して27%減少しています。

また、当社のデータでは、IDが無いインベントリは、アプリの広告主にとって費用対効果の高いオプションになりつつあることが明らかになりました。6月の最初の2週間は、IDがあるインベントリより60%安くなっており、5月と比較するとかなりの変動であることを指します。多くの広告主がプログラマティック広告キャンペーンを実行する際にIDベースのセットアップを使用し続けているため、需要よりも供給の方がはるかに多いことがわかります。

プログラマティック広告業界を率先する企業にとってチャンス

現在はまだATTが導入されて間もないため、多くの広告主は未だIDなしのトラフィックを取り扱っていません。多くがSKAdNetworkを利用して様子を見ている一方で、IDなしのインベントリを取り扱う最良の方法を模索している広告主はごく一部です。

同時に、IDインベントリの減少は、この種のトラフィックで成長を拡大したいと考えているマーケターにとって課題となっています。まだATTの採用がどのくらいの速さで進むかはわかりませんが、今後さらに採用され、最終的にインベントリの大部分がIDFAなしとなるでしょう。広告主が限られたIDインベントリをめぐって競争するため、「旧来の方法」でキャンペーンを実施する場合の価格はますます高くなることが予想されます。

これは、プログラマティック広告業界において急成長している企業にとって、エキサイティングでユニークな機会です。今こそ、IDのないトラフィックで貴重なオーディエンスを獲得する時です。インベントリは依然として安価であり、コンテクスチュアルターゲティングなどの新しい手法は、優秀なDSPが今後のために知見を広げるため、大量のトラフィックを使用して厳密にテストすることで改善されています。

« アプリマーケターには、IDトラフィックが成果を出している間は、引き続きこれを最大限に活用することをお勧めします。 »

Pan Katsukis

IDレス環境に最適なセットアップの模索

今はまだ、広告主にとって、ATT環境下での最適なキャンペーン設定を知るのは難しい状況です。アプリマーケターには、IDトラフィックが成果を出している間は、引き続きこれを最大限に活用することをお勧めします。例えば、リターゲティング広告やリエンゲージメント広告を利用して、強固で忠実な顧客基盤を構築することです。これは、長期的な成功にとって重要なことです。

並行して、IDなしトラフィックでのテストや、既存のアプリマーケティング戦略の再評価など、先行してプランニングを開始します。例えば、インクリメンタリティ測定は、匿名オーディエンスに対するSKAdNetworkの限界を克服する一つの方法です。マーケターは、クリエイティブの最適化にも注力すべきです。キャンペーンは、近い将来、より広範で包括的なアプローチが必要になるでしょう。

終わりに

アプリマーケターにとって、現状は特に厳しいものとなっています。IDありとIDなしの常に変化するトラフィックのレベルに基づいて戦略的な決定をしなければならないだけでなく、AppleのATTを適切に強制しなかったことが、iOSデータの収集と使用に関する混乱を招いています。ただし、後者については、ATTの採用が進めば解決するものと思われます。

プログラマティック広告業界がプライバシーを重視する新しい環境に適応していく中で、モバイル広告で成果を上げ、高いパフォーマンスを発揮できるのは、当初からテストを行い、戦略を練り直すことを決めた人たちでしょう。ポストIDFAの世界では、ターゲティングオプション、クリエイティブの最適化、およびキャンペーンの測定を詳しく調べることが重要です。